2010年12月19日日曜日

アイガモ農法


合鴨(アイガモ)農法にトライしている県内の意欲的な農家を見学に行きました。

合鴨農法は日本ではもともと福岡県の農家が始めて今や全国に広がっている有畜複合農業の一種で、タイやベトナムなど東南アジアの国々でも昔からあるコメ栽培のやり方です。
田んぼの脇で鴨を飼い、日中は田んぼに放して雑草を食べさせそのフンが肥料になるため、除草剤や化学肥料の要らない有機栽培の米作りができるというものです。
春に幼鳥を仕入れ、田植え後しばらくしてイネがある程度育った頃に放すのでイネ以外の雑草だけが餌になり(田んぼではヒエなどがよく育ちます)、収穫後はしっかり太った鴨が食卓に上るというわけです。
(餌が餌だけに脂肪分などは少ないでしょうが安全な肉といえます)

去年の鴨をいただきました

鴨を狙うイタチなどがいるので周りに電気柵を張ったり(写真の青いネット)、そもそも田んぼの立地自体、なるべく天敵に飛び込まれにくい平坦な場所を選ぶなど苦労も多いとのことでした。
昔は日本でも農家にはたいがい牛や馬などの動物がいて、田んぼでの作業や荷運びなどに使っていたようです。
アジアの農地に行くと今でもそうしたのどかな風景が見られるようですが、日本同様しだいに失われていくのでしょうか。

このときは知り合いの子どもたちも連れていったので、田んぼを泳ぐ鴨を見て大騒ぎでした。
ついでに田植えも体験して泥まみれに。

泥沼状態

この翌年、なんとこの一家は自分たちで田んぼを借りて家まで建て、本当に米作りを始めてしまったのでした。

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