2010年12月10日金曜日

私の“こだわり”

パン作りを教える(犬は興味なし)

自分の体のことからはじまって、食、農へとしだいに関心が広がっていったときに、ちょうど参加したのがこだわりの集いだったわけですが、ちょっとばかり思い入れが強すぎたかもしれません。

その前年に日本で遺伝子組み換え農産物が一部認められ、流通し始めていたということなどが念頭にあって、共に考える機会になるのではという期待などがありました。

これもたまたまですが、その年の夏ごろから家で自家製酵母を使ったパン作りをしていたので、集いの中で自然の家の小麦を使ったパン作りの指導をすることになりました。
まあにわか仕込みですからその点は十分了解を頂いて、とにかくここで採れた小麦でパンがちゃんと焼けるのかどうかを体験してみようというわけです。

それまで家で各種の小麦を使って試行錯誤していたため、じつはその結果もわかった上でのある種啓蒙的な試みだったのですが(国産のいわゆる中力小麦グルテン不足のためふっくらしたパンは焼きにくい)、単に失敗してまずいパンを食べさせられたと思った人もいたかもしれません。

なにが啓蒙だったかというと、まずふだん口にしているふっくらやわらかパンの原料は輸入小麦であって、完全に外国に依存しているということ。
本来日本食には馴染まないパンが欧米型食生活の象徴としてすっかり日本の食卓に定着しているということ、などなど。
(年配の方々なら戦後の食糧難を経験され、すいとんやうどんを食べ、当初パンは“代用食”だったことや、しだいにお米を食べなくなったことなどに思いを馳せてくれるのではないか…)

啓蒙などと若輩者がエラソーなことを…と思われないように振舞ってはいましたが、期待を込めて議論を吹っかけたような感じだったのです。
果たしてその反応は…

2 件のコメント:

  1. カナダの小麦は結構有名らしく、アメリカからわざわざ買いに来るひともいるのだとか。(何故?)
    うちの場合、カナダに住んでいるのだから、地のものというと逆に小麦なのかな?
    でも子供たちは日本食の方が好きで、パンよりはごはん、生野菜よりは煮物の方が好きです。

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  2. 幼少時の食の嗜好は一生モノらしいので、日本食が続けられればいいですね。ただカナダに住んでいるならカナダの小麦を食べることは理にかなっているのでしょう。カナダの文化を知るという意味でも。

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