2010年12月16日木曜日

私の“こだわり”(2)

遺伝子組み換え食品が入ってきたとき、まずは自己防衛というか、ちょうど食事療法などで体質改善を図っていた時期だったので、これはひとまず避けておくものという認識で情報収集していました。

たとえば大豆の場合、豆腐納豆には表示義務がある(国産大豆使用もしくは輸入でも有機栽培とあればOK)が、大豆油には表示義務がないので一切購入しない。
ただ大豆は家畜の飼料にもなっていて、この場合ほとんど避けようがない(とうもろこしも同様)ので、肉自体を食べなくなったりしました。

とうもろこしを畑で作るときも、売っている種の袋を見るとほとんどがアメリカ産との表示なので使うわけにはいかず、地元の種を分けてもらったりしていました。

頑固な“こだわり”を持って“こだわり”の集いに参加したわけです。

健康の回復というはっきりした目的があるので、遺伝子組み換えに限らず、あらゆる食材に関して知ろうという思いがありました。
そして食を追究すれば自然と“農”や“生命”に関心は広がり、しだいに個人的な領分に留まらず広くとらえて考えたいと思うようになりました。
遺伝子組み換えにしても、知るにつれこれは自分ひとりの拒否ですむ問題じゃないなと感じていました。

要するに政治的な目覚めなのですが、集いではなにも不買運動を起こそうとか企てていたわけではありません。
とくに今回のような場ではその辺りがとても微妙で危険なところかもしれません。
小麦の話題で啓蒙的な試みをしたのも、顔見知りのごく個人的なつながりの中で自分の問題意識を問い掛けてみたい、とくにこの地域の場で考えてみたいという単純な動機からでした。

今でも当時の問題意識は持ち続けていますが、あの頃は新鮮でいい時代でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿