2011年3月10日木曜日

蒟蒻(こんにゃく)


たまによその畑で見かけるあれは何だろう。自然の家に来て初めて、あれこそコンニャクだと知りました。

コンニャクは栽培にも加工にも手間がかかります。
日陰の畑で三年近く、毎年コンニャク芋を土に埋めては掘り出し、少しずつ大きくしていきます。

そして適当な大きさに育ったイモを選んで、実際にコンニャク作りを経験しました。

現在、業務用の加工では機械を使って皮むき、精粉(イモを粉末状にすること)しますが、自然の家では当然、昔の手仕事を体験させます。
したがってまずしっかりゴム手袋をはめて(山芋と同じくかぶれる恐れがあるので)、タワシを使ってイモの皮を擦り取ります。
イモはゴツゴツして凹凸があるので皮を完全に取り去るのは無理です。
このため出来上がったコンニャクは皮が混じって黒くなるのだということも知りました。
逆に現在の機械使用では完全に皮が除けてしまうので、わざわざ海藻を混ぜて黒味を出しているらしいです。
(原材料に海藻粉末とある理由がわかった)

次に大きなすり鉢の中で、少しずつ水を加えながら擦ってドロドロの状態にします。
結構しんどい作業です。
これを型に入れて少し置いて固まるのを待ってから、大釜で茹で上げました。
この段階あたりでたしか石灰を加えた気がしますが定かではありません。

業務用では、皮むきの後加水せずに粉末状にしてしまい、この状態で流通させ、成型時に加水して加工するそうです。


何故いまコンニャク作りの話?

例のTPP(環太平洋経済連携協定)参加をめぐって、農産物の輸入関税が何かと話題になっている中で、なぜかコンニャクが1706%という突出した関税率で守られている。
(なぜか10年前の数字が出されているが、実際は現時点で313%
コメ778%をはじめとした高関税品目のひとつだが、それだけ競争条件が悪いということだろう。

たしかに関税撤廃されればとんでもなく安いコンニャク(…って、いくらなんだ。10円、20円の世界か?)がいくらでも入ってくるのだろうが、それじゃあんたらこんにゃく食べてるの?と言いたくなる。

あんたらとは誰か?
もちろん売れるから作って輸出する、こんにゃくなんか食べない国々。

それからこんにゃくなど忘れかけてる日本の人々。

まずこんにゃくを食べもしないのに売りつけないでほしい。
日本人は自分らで何とかするからほっといてくれ。

それから日本人、ちゃんとこんにゃく食べてるのか?
あれだけの高関税で守られるほどのもの?

こんにゃく作りを経験した身としては、多少のいとおしさは残っている。
それから栽培技術が失われてしまうのも惜しい気がしている。

たかが蒟蒻、されど蒟蒻…。

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