2011年1月9日日曜日

夏野菜の主役?

家庭菜園で誰もが作りたがるのがトマトだそうです。
そして一番やっかいなのがこのトマトなんです。
畑を始めた当初の2年だけやったきり、やめてしまっていたトマトに去年久しぶりにトライしました。

春になると、園芸店やホームセンターには多種多様なトマトの苗が並びます。
最近ではとくにミニトマトの種類が豊富で、フルーツトマトやらイタリアンタイプなど目移りしてしまいます。
ミニのほうが比較的作りやすい気もします。
ナス科のトマトはナスに接ぎ木した接木苗というのがあって、割高ですがこちらを選んだほうが病気にも強いようです。

トマトの畝は広めに取って2条植えにします。
繁茂するので株間も広くします。


買ってきた苗はポリポットの土ごと植えつけたらたっぷり水遣りをして、根付くまで周りをポリの肥料袋などで覆って保温します。

早いうちに長めのしっかりした支柱を立て、麻ひもで順次固定していきます。
2条植えなので差し向かいの2本の支柱を斜めに交差させて結束し、5メートルほどの畝ならこの交差が4ヶ所ほどできるので(つまり全部で8株ということになりますね)、その上から畝に平行に交差の又の部分に補強用の支柱を通し、しっかり固定させます。
(言葉で説明するの大変…)

伸びるにしたがって、主枝からわき芽がどんどん出て枝分かれし繁茂するので、早いうちにわき芽を手で摘み取ることが肝心です。
主枝だけ伸ばした1本立てのほうが出来る果実の質もいいようです。

こうして色々気を使い苦労しても、大抵何株かはウイルス性の病気にやられてしまうのです。
秋に収穫を終えて片付ける時も、ウイルスが畑に残るといけないので、枯れ枝を焼却などしてしまったほうが無難でしょう。
ジャガイモも同様になるべくイモの取り残しがないようにします。

トマトはジャガイモやナスなどとは違って、根付いた後は極力水遣りを少なくしたほうがよく育ちます。
たぶん逆境に置かれたトマトの根が水を求めてしっかり伸びるからでしょう。
イネの土用干しと同じ理屈ですね。
(これ人間にも当てはまる)

トマトが実ったときのあの強い匂いもトマト作りの魅力かもしれません。
畑に入った誰もが、ああトマトの匂い、などと言います。
でも残念なことに、なかなか昔のあのトマトの味に出会えることはありません。
今は皆一様に甘く水っぽい品種ばかりになってしまいました。
(ミニトマトのほうがまだ味わいがあるような気がします)

トマトやきゅうりなどの夏の果菜類は次々に実がなるので、毎日収穫し続けなければならなくなり、売り捌くかどうかしない限り、どうにかして食べる工夫が必要になります。
だからそもそもの植える株の本数を、病気にやられることも見越して何本にするかから考えなければなりません。
下田での最初のトマト作りで思い知ったトラウマ体験です。
あの時はほかにもきゅうりやピーマンが豊作で…(笑)。

とはいえ畑で採ってきたトマトをナスやピーマン、かぼちゃなんかと夏野菜のラタトゥーユにしたら、簡単だけどわりと飽きずに食べられて、ああトマト作りも悪くないなと思ってしまったりします。

これだけあれこれ書けてしまうトマトって、やっぱりあんたが主役だよ。

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