2010年11月18日木曜日

自家採種の試み

ふつう野菜作りをするときは園芸店などで売っている市販の種を使います。
大部分の種には毒々しい色のコーティングがしてあり最初ギョッとしますが、畑に蒔くとき目立つので便利かもしれません。

それ以上に問題なのがF1種(一代交配種)で、ほとんどすべての市販の種がこれです。
種苗メーカーが作物に固有の性質を与えるため掛け合わせて作った種で、その性質はまさに一代限りのもの(メンデルの遺伝法則)で、できた作物から自分で種を採っても次第に性質が劣化していきます。
だからプロはもちろんのこと、私らアマチュアも毎回なんとなく種を買うことになるのです。

いっとき、本当なのか?と思って春に大根のトウが立ったのから種をとって蒔いてみましたが、なんと言うか出来が一様でなく、たしかに初回と比べて落ちる感じでした。
中にはたとえばオクラの種などはわりと使えるように思いますが、やはりF1種なら同じことなのでしょう。

自分で種が採れないなんてじつは変な話です。

そのうち在来種の保存のため自家採種している農家の存在を知りました。
近ごろ地方独自の伝統野菜が見直されているし(京都の加茂なすや聖護院大根とか)、もともと地元に根付いていたはずの野菜を残そうという動きです。

私のもとにも地元で作り続けているというトウモロコシの種が手に入りました。
いわゆるスイートコーンではなく、紫色のもちっとした食感で、これがわりとよくできました。
やはり気候風土にあったものは作りやすいし、それを食べているのが自然な姿なのだと実感できました。

2 件のコメント:

  1. 友人宅では最初に植えてあったシソがその後毎年自然発生するそうで、今年私もその恩恵に預かって山のようにいただいてきました。
    あまりの量なので、半分は乾燥させてふりかけとかにしているのですが、シソみたいなものは野菜に比べて野生に近いのでしょうか?

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  2. シソは場所による出来不出来がありますが、育つ場所では雑草並みに旺盛で、毎年自然と種が落ちているようです。そういう畑の人に聞いても栽培している感覚ではなく、毎年自然に出るからなどと言いますね。

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